【日本人ジャズ・ヴォーカルの王道を真摯に突き進む川本睦子、9年ぶりの渾身のソロ作】
1. Night and Day
2. In The Wee Small Hours of The Morning
3. Let's Fall In Love
4. Skylark
5. Summer Soft
6. I Watch You Sleep
7. So In Love
8. Choro Das Águas
9. Who Can I Turn To
10. Somewhere
11. Peace
Mutsuko Kawamoto/Vocal
Phillip Strange/Piano
Yasutaka Yorozu/Bass
Yohei Saito/Drums
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【作品紹介】
西日本を中心に活躍するジャズ・ヴォーカリスト川本睦子。幼少期からの海外経験と類稀なる歌唱技術で、かねてよりその実力は定評があったが、今作では故郷広島に拠点を移してからの10年の間に、さらに磨かれた表現力で珠玉の名曲たちを歌い上げる。バックを支えるのは関西屈指のピアニスト、フィリップ・ストレンジ、フリーからスタンダードまで幅広いジャンルで活躍するベース萬恭隆、多くのミュージシャンから厚い信頼を受けるドラムス斎藤洋平。
今回は2020年リリースの予定がコロナ禍の影響を受け、クラウドファンディングを募ったところ、短期間に多くのファンたちからの支援を受け目標金額を大きく上回る150%以上を達成し、リリースされた待望の作品である。
【推薦コメント】
~川本睦子“DECADE” を聴いて~
ジャズボーカルの楽しみは、ボーカリスト=アーティストと捉えての歌唱の歴史を味わう醍醐味が加わり、喜びも大きい。
聴く人の心に何かをメッセージするアーティストとしての風格が、今回のアルバムで更にひとまわり大きく成長していると感じるのは筆者だけではないと思う。
時には優しく、時には力強く、誠実に語りかけてくれる川本睦子のボーカルを、息のあったミュージシャン達が盛り立てている。特にアレンジを担当したフィリップ・ストレンジの音楽性は素晴らしい。
洗練された新旧のバランスのある選曲は、広い年代層のリスナーも喜んでくれるはずだろう。
コール・ポーターの名曲Nighy And Day(1曲目)は、川本睦子の自由自在なボーカルのテクニックを散りばめたスタイルに魅せられる。
In The Wee Small Hours of The Morning(2曲目)、Let’s Fall In Love(3曲目)、Skylark(4曲目)と進むジャズ・スタンダードを歌う彼女の世界に引き込まれてゆく。
スティービー・ワンダーの隠れた名曲Summer Soft(5曲目)は、コンテンポラリー曲として自由に生き生きと歌う彼女の違う一面を感じ興味深い。どの曲も興味が尽きないが、全曲を通して感心する英語発音の快さと明確さは、後進のボーカリスト達に大いに学んでほしい。
さて、アルバムのラストは、ホレス・シルバーの名曲 Peace。この時期だからこその深い余韻が、聴き終わっても耳に残る。
さあ、川本睦子の世界へ旅しよう!!
(JVSJ代表理事 三橋りえ)
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